2020年03月29日

 悲しい歌 菩提樹 (5)

シューベルトの冬の旅から菩提樹
大学一年のクリスマス
少ない小銭を握りしめ
私は池袋の芳林堂に入っていった
四階のレコード売り場に
クラシックなんて全く知らない
高校卒業の昭和四十年三月のある日同級生が街一番の
喫茶店に集まった
東大に受かったラグビー部のやつが
中心だ
私は隅で黙っていた
彼がドイツ歌曲の話をした
私は全く知らなかった
私の生まれは新潟市でも信濃川を渡ったはずれ
子どもの頃は新潟市は幕府の天領の西新潟と新発田藩
の外様領の東新潟と別れていた
オイラの小学校は新発田藩の米蔵の跡に建ったもの
東には喫茶店も無かった
 話は戻る
東大野郎はシューベルトの話をした
そしてやっとオイラは芳林堂の四階で野郎の足元
に追いついた
デートリッヒ・フィッシャーディカウ
この人が一番有名らしい
何枚もある
私は一番安い盤を買った
池袋から東長崎まで歩き 電車賃をうかした
東長崎の質屋のウインドーをのぞき
三千円のターンテーブルを買った
〜♪ アンブル〜ネン フォルデムトーレ
   ダ シュテート アイン リンデンバウム〜

http://pacem.web.fc2.com/youtube_romantic/schubert_winterreise/dieskau_lindenbaum.htm
   
<ドイツ語 菩提樹>

雨漏りのする下宿で ドイツが鳴った
posted by 花蓮 at 11:38| Comment(0) | 日記
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