2019年01月10日

中山道 夜逃げ日記(2)

 健蔵の先祖は大阪夏の陣で豊臣方に付いて敗れて
中山道奈良井宿辺りまで逃げてきた
それから爪に火を灯すようなつましい生活を続け
元禄のころには、裏の土蔵に千両ほどのたくわえができた
しかし幕末の健蔵の時代、倉はからであった。
うなぎの寝床ような奈良井宿 身分が固定の二百年
みんな顔みしりの狭い世界、藤村が「夜明け前」と
表現した閉塞の闇。
健蔵はどうやって体面保ちつつ解決するか考えた。
〜夜逃げしかない〜 京に逃げるか、江戸に逃げる
東西一本道、南北は山また山
ふとんから起き上がると筆をとった。

    (続)





posted by 花蓮 at 04:32| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: