2018年12月24日

 信濃の国 (2)

古来 松本平は深志と言った
これはすべて岡田紀子から得た知識だ
松本深志高校 
昭和四十年はパソコンもスマホもないから自分で調べるのは大変。
昨日PCで検索
なんて風格のある建物だ おれの高校なんぞ昭和のうすっぺらい校舎
信濃教育県だからきっと偏差値も高いのだろう
結局この負い目は四年間続いた。
松本城でなくて深志城と言った
「四つの平、と信濃の国は歌う あと二つは善光寺平、伊那平
善光寺平は新潟県に近いので行った事がある
しかし仏教臭い所は好きでなかったので印象にない
信州といえば高原、美ヶ原、霧ヶ峰、八ヶ岳
紀子 東京外語大 そのコンプレックスの為
次第に疎遠になった 一方 立教英文学部の
女がいた
山形西高校 練馬大泉、山形には夏休みを利用
して遊びに行った、
当時の私には女体は神秘 だから触れる事も
出来なかった。
かなめちょうのアパートにはいろんな学生がいた
明治の奴は女にもてた
いつもやった自慢をしていた。
まだ童貞の俺はやっかみ半分で彼の話を
聞いていた。
「ねえ〇〇君、夜のマスもっと静かにやってくれよ」
俺はドキッした
聞こえてるのか 
山形の恵子を思って毎晩やっているのを
福井藤島高校の哲夫が一番の親友になった
哲夫も恵子が好きだった
話を信濃の国に戻そう
八ケ岳、車山、霧ヶ峰、美ヶ原
この高原の連なりが死ぬほど好き
哲夫を誘い、夏、初冬と行った
哲夫も女を知らない
夏はあんなに居た女がだれもいない
ロッジの広間 薪ストーブだけがパチパチ
燃えていた
女は信濃いない 東京に居る
二人は臭いを嗅ぎに高原に来た間違いを知った。
また東京に戻って一からやるしかないというのが
二人の結論
東京に戻ったクリスマスイブの夜
田舎者の俺は「赤玉ポートワイン」という
砂糖水のような酒を買って恵子を下宿に
誘った。
手を出さない俺の性格を知ってか彼女はやってきた。
「〇〇君 わたし日大の彼氏ができたの」
 「え〜〜ッ」
 「夏休みまでいなかったじゃない」
 「荻窪の彼 東京だから早いのよ」
 もうセックスのあった事を匂わせた
俺はまだ手も握ってないのに
「卒業したら結婚するの」
期待を膨らませたクリスマスワインも買ったのに
谷底に突き落とされた
だから田舎者はこまる
女は成熟 「彼べレットGTに乗ってるの」
便所下駄を履いてイキガッテ国電に乗ってたおれが
可哀想
結婚する前にキッスだけゆるしてくれた
これが生まれて初めて女の唇を知ったはじめ、
伊那谷の藤村 明治の彼がなつかしい
「やさしく白き手を伸べて 林檎を我に与えしは
 薄紅の秋の実に
 人恋そめし 始め成り} 藤村・初恋より
池袋の夜はかなしかった。





「え^
posted by 花蓮 at 08:09| Comment(0) | 日記
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