<新潟日報>
昨日の夜
ラーメン屋に入ってマガジンラックから
「新潟日報」を手に取って座った。
読むところはローカル記事だけ
政治面は共同通信の転載。
主張はミニ朝日、浅薄で読めない。
子供の頃はこれで育った
地方紙で50万部あるという大きな新聞社だ
高校の同級生が若い頃その十日町支局に居た
私も独身で、彼の田舎の下宿で
酒を飲んだ。
早稲田の政経に受かった
二人で受験に行って、彼だけ合格
苦い鶴巻町の思い出だ
そのころから難しい左翼系、あるいは小説を
読んでいた。
同級生の中では変人で通っていた。
下駄をはいて、今から考えると
文士だったのだ
私ら同級生の想像を超えていた男だった。
新聞社でも変人を通して、平で終わった。
その日報の面白い企画があった。
<環日本海>新潟の対岸
ハルピン、ウラジオストク、ハバロフスク
サハリン、大連、長春、延辺
(朝鮮族自治区)懐かしい姜ちゃんンの故郷
(延吉・中国)、太田(韓国)
と各都市の新聞記事を載せているのである。
「大連晩報」の記事は 折しも今は「中秋」
中國では月餅というお菓子を食べる。
DIYという日本では使われ無くなった
日曜大工という用語、これで月餅の作り方を
教える叔父さんの記事だ。
「黒龍江日報」は炭素素材のもと
黒鉛が10トン発見されたとある。
世界の埋蔵量の45%に
相当するという。
ハルピン工業大学の研究チームが
高付加価値の実験に成功したとある。
ハル工業大学は10万坪の敷地、中国6工業大学に入る名門と
友人は得意そうに説明した。
敷地には民間との提携工場がたくさんある。
私の友人の共産党の幹部の
紹介で70歳くらいのハルピン工業大学」
の教授と飲んだ事があった
私はフレキシブルガス管の工場を作らないか
と言う提携話で会ったのだ。
白酒(ばいちゅう)の飲み比べをして、
56°の白酒をショットグラスに
注ぎ合いをして
「この爺さん 倒れるぞ」と
馬鹿にしてかかったら
七盃 飲んでも止めないのである
私の方が倒れて 一晩中便器を抱いたのを
思いだす。
ラーメン屋の店長にこの新聞頂戴と
頼んでもらってきた。
昨日は16日、
休刊日だったので新聞は15日付
「古新聞なのでいいですよ」
価値ある古新聞。