2014年09月16日

エベレストが高尾山になった

Dscf0597_2

先日久々にブックオフに寄った。

百円コーナーにまっしぐら

半額本は買わない

それはアマゾンの中古の使い方を知ったからだ

百円には大した本は無かった。

ところが宮城谷昌光の「海辺の小さな町」

という本が目に入った、

買おうと思って抜き出して

下段に置いておいた。

一人の中年のおばさんが私の傍に立つ

広いのになんで隣に

宮城谷さんの本が見当たらない

「ここにあった本知りませんか?」

「あッ あなたが選んだんですか」

本は中段に収められていた

入店から三分間の出来事だった。

これが妙齢な女性なら

<運命の出会いか!>

などとブログに書くのだろうけど

五十女にはなんの印象も無い

宮城谷さんは下積みが長く

その間にずっと漢学の研究をなさったらしく

文体は精妙・精緻に漢文を研究されて

史記・重耳・晏子・楽毅など聞いた事も無い人物

の小説を書いておられる。

この漢籍の知識はまるでエベレストみたいだ。

すなわち真似ようとも思わせない高みだった。

「風は山河より」でやっと日本を舞台に

戻って来られて読む方も一息ついた。

青い海とオレンジの瓦の家並みの表紙が

私を引き付ける

「海辺の小さな町」

ぱらぱらとめくると

恋愛もあるような小説を書いておられる。

宮城谷さんの恋愛小説か

それも百円

胸が高鳴った

どんな文体で書くのだろう

昨晩は七時にベッドに入った。

老眼鏡も準備して

/

新幹線を浜松で降りる

舞台はわたしが最初の妻と

出会った街

そして豊橋

山一證券の豊橋支店に野球の対抗試合に

よく行った。

家康が生まれた城

新幹線で出会った美しい女は

同じ豊橋まで行く。

なにが起きるかとわくわくする。

主人公は豊橋の大学

山一證券寮の同室・蒲郡のM君は

たしか豊橋高校

ここから小説は(がらがらと崩壊)し始める。

写真部に入るのだが

ながながとカメラの説明

新幹線の美女が2/3のぺ―ジを

過ぎても出て来ない。

喫茶店や下宿の娘

お目当てで無い女ばかりにページを

取られる。

結局あと十ページまで読んで中止

これがあの「孟嘗君」を書いたと

おなじ作家であろうか。

せめて穂高に登るつもりが

高尾山だった。

恋愛小説はひょっとして俺の「鎌倉物語」の方が

面白いのでは、なんて/

俺の高さは「富士見台」

せめて 講談社の文庫本にならないか。

posted by 花蓮 at 10:44 | TrackBack(0) | 日々の出来事
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178355551

この記事へのトラックバック