2014年05月11日

鴎外の舞姫

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      < 満州里駅>

〜〜〜ナービリグッ カチューシャ〜〜

一番サビの部分で、 声を張り上げる

スカヤの顔を見ると 普通の客に対する顔と違う

私が長年夢見てきた事だ

欧州でドリントルような娘と出会う

「坂の上の雲」で広瀬武雄中尉がロシアの美女に

出会う。

森鴎外が小説「舞姫」でドイツの美女と相愛になる

いろんな場面を夢想してきた

舞台設定は満洲里国境の場末カラオケ

一夜の流れ者ばかり

しかし私の頭の中は 広瀬武雄中尉 モード

スカヤには 優雅に近づきたかった。

どうして ロシア語知ってるの?」

「ほとんど知らないんだ この歌だけ

私の女に対する態度は 「分りやすい」と

亡くなった友人が言った

あんたは直ぐ顔に出るんさ

きっとその時も、 傍目にはばればれ

私の優秀なセンサーは一秒で反応した。

相手の性格も状況も関係なく

瞬間に突き進むのだ

いばらの柵があろうが、堀があろうが

まっしぐらだ。

それが外国人のスカヤに伝わったのか

彼女も娼婦の掟を外しかけた。

{明日は現れない客に 心を許しちゃダメ

この鉄則を一歩踏み外した

「父は 国境の向こう バイカリスクで殺されたの」

商売上のトラブルらしい

      (つづく)

posted by 花蓮 at 10:17 | TrackBack(0) | 日中感想
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