2013年02月27日

福沢諭吉「脱亜論」とビブリア古書堂(2)

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    <メディワークス文庫パンフ>

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本当は福沢諭吉の「脱亜論」にそれるつもりはなかった。

ビブリアもそんなに面白くない。

ただメディアワークス出版の宣伝が上手く

その広告に引き込まれるからだ。

今もそのパンフを眺めていると

買いたくなる。 それと相まってアマゾンの威力だ。

ビブリア一冊買ってその他の本を見ていると

関連本を探してメールを送ってくる.

山本八重・会津藩を検索していると

「新撰組顛末記」永倉新八が出てきた。

あまり新撰組には興味が無かったけどこの名は知っていた。

真剣のプロだ

江戸時代二百六十年を通じて永倉ほど真剣で

切り結んだ人はいないのではないだろうか。

太平の世では刀を抜いたら最後、切腹を覚悟しなければ

ならなかった。

永倉は切って切って切りまくって明治まで生き残った。

そんな人の回顧録を読んで見たかった。

書店では絶対買わない、アマゾンの勝利だ。

メディワークスなど日本の可愛い系の出版社は

箱庭・盆栽の世界に似ている。

小さな鶴が居て亀がいる

極小のけや木の林があって自分だけの武蔵野がある。

日本人独特の繊細な感性だ。

ビブリアに出てくる 藤沢市大鋸(おおぎり)は

私が見ず知らずの藤沢に降り立って

最初に店を作った丘の谷(やと)を隔てた向うにある。

普通は鋸(のこ)と読むのだろうが、

私の実家は金物屋で子供の頃からこの漢字は

見ていた。

国道1号が遊行寺から登りになったあたりである。

あと道一本で鎌倉市と横浜市に接している。

いずれの丘からも富士の頭が見えてハッとする。

これは私が文化はつる新潟県だから感じる

景色だからだろうか。

ビブリアの中で辻堂の同業者の店舗に行く場面があった。

ああ あそこか

狭いどこにでもあるロータリーである。

「辻堂」の名前に惹かれてたずねた。

馴染みにしたい喫茶店があるかと

期待していったのだが

それは小説の世界。

パンフには「有川浩」のシアター!の宣伝が載っている

私の心をとらえた小説「阪急電車」

宝塚 北鎌倉と同じように行ってみたい。

妻にとっては日本はどこでも異邦人。

越後でも佐渡でも宝塚でも北鎌倉でも

何処に住んでもいいのだ。

わたしも年金暮らし、

最晩年は宝塚がいいか。

妻はハルピンに行こうという。

だれとも喋らない

部屋から一歩も出ないハルピンの冬

日本も同じだ、

帝国の行く末は若者の手に

案外気に入っているこの境遇。

あたまが遊ぶブログの世界。

posted by 花蓮 at 07:35 | TrackBack(0) | 日中テレビ感想
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