石窯パンの店まで朝歩いて行くと、
途中にライラックの並木がありました
その木は物凄く大きくて、ライラックの花は上の方に
咲いているので気が付きません
形は藤に似て小さい花が寄っています
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妻が見つけて「あの花 ハルピンにいっぱい咲いてる」と言いました
北国の花 ライラック その発音が北への旅情を誘います
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ハルピンの街の北を流れる<松花江>
その岸辺にライラックの並木があります
6月の急に夏がやって来る頃 この花が咲きます
頭上の枝いっぱいに白い花をつけます
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戦前 父はハルピンに駐屯していました
ライラックはその頃も咲いていたそうです
キタイスカヤ街、今は中央大街なんて無味乾燥な
名前になっている石畳みの道の突き当たりが<松花江>です
父の頃は ロシア名でツンガリー河と呼んだそうです
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ツンガリー河はやがてアムール河と
名を変えて樺太沖に注ぎます
大陸の短い春の終わりに咲く花 ライラック