<マニラ湾の夕日>
<銀翼連ねて 南の前線 必ず勝つぞと・・>
小向美奈子似のあきチャンは横から見ても何処から見ても
魅力的、おまけに法律事務所に勤めていたので理詰めで話します
フィリピン人には珍しいタイプ
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この国がチャンとしてれば、私なんて相手にしないだろうと思いました。
国が弱ったら 女が苦労します
戦後の暗闇に<愛国乙女>が身を堕したように
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翌日は「モンテンルパ」に行きました
ここは戦後 山下奉文大将が処刑されたり
何百人の陸軍将校が戦犯で捕らえられたところです
あまり行きたくなかったのですが、親友とその友人の
レンタカー屋さんが手配してくれたのです。
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草生したところに 日本軍人の墓がありました
せっかく戦後まで生き延びたのに、戦犯という勝者の理屈で
絞首刑になった人達です
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グアム島が落ちた末期、まだフィリピンでは陸軍戦車隊と
歩兵師団がマニラの北の山岳地帯で戦っていました
マニラ市街戦も激しかったと「戦記」には書いてあります
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私がまた落ち込んでいると、美奈子は「ラバウル航空隊」を
歌いだしました。 覚えていたのです
中国のように反日教育がないので、軍歌でも彼女等は平気です
〜銀翼連ねて 南の前線 必ず勝つぞと 海鷲達が〜〜
日本でこれを歌うと私が元気になるの知っていたのです。
心の細やかな女です
最後の晩は、飲めや歌えの大騒ぎ
でも彼女は 別れの時間が迫ってきているのを知っていました。
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