<中山広場に・・>
大連の思い出だろうか それとも女のおもいでだろうか
中心部の広いロータリーの周りには 満州国の香りがわずかに残っている
いや私が無理に<残り香>を嗅ごうとしているのかもしれない
円形に道に沿って旧大和ホテル、大連警察、旧横浜正金銀行などの建物が並ぶ
ちょっと離れた所には満鉄病院がある
こんなこと思って中山広場を歩いているなんて満州国の亡霊みたい
七年まえ 文文と二人で広場を歩いた
「マイカルに行く?」 「日本のスーパーだろ」
「そうよ 偽物が売ってなくて信用できるのよ」
へえ そんなものか 中国はあぶないんだ と思ったのでした
マイカルの7階でやっと「ひとり一人まえ」のチキンカツ定食を食べたのでした。
なんでも山盛りの皿でくる中華式には食傷きみだったのです。
夜はすずらんの街灯がきれいだった